ペレット式3Dプリンタ用材料Materials For Pellet Type 3D Printers
第一セラモは、小型複雑形状の金属やセラミックス部品を製造するPIM用の材料開発に長年取り組んでいます。
これまで培ってきた技術を3D積層造形に応用し、従来の技術では難しかった特殊形状の金属やセラミックス部品への展開を進めています。
粉末とバインダーを混合したコンパウンドを原料とし、ペレット形状が投入できる3Dプリンタ(材料押出法:MEX法)で熱溶融した材料を押出し、積層することで3D造形体を得ることが出来ます。脱脂・焼結工程を経て金属やセラミックスの3D形状の焼結体を作製することができます。
本方式の特徴
- ペレット形状原料でそのまま使える
- 金属・セラミックスの焼結体ができる
- 高速造形、大物ができる
- 材料自由度が高い(粉末冶金原料)
さらに、当社はコンパウンド会社であり、ご要望の自社粉末へのカスタマイズ検討も行っています。
3D造形内部構造の制御
上の写真は歯車形状の造形品で、内部ラティス構造の中空度合いは設計上任意で変えることができます。
この構造により、金属やセラミックス部品の外部形状は一定の強度を保持し、内部を空洞化することによる軽量化が可能になります。
3D積層造形の応用例
大型V字ギア | (SUS316L) サイズ(mm):φ105×H125 重量(g):1072 造形時間:2hr40min (ジルコニア) サイズ(mm):φ97×H120 重量(g):843 造形時間:6hr |
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ペレット式3Dプリンタ用材料 ラインナップ
ペレット材料 | 状況 | |
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金属系 | SUS316L | 開発済 |
SUS630(17-4PH) | 開発済 | |
SUS304L | 開発済 | |
チタン合金(Ti64) | 開発中 | |
純Cu | 開発中 | |
超硬合金 | 予定 | |
インコネル | 予定 | |
セラミックス系 | アルミナ | 開発済 |
ジルコニア | 開発済 | |
非酸化物セラミックス | 予定 |